第26回日本消化器癌発生学会総会を、2015 年11月19日〜 20日に米子全日空ホテル(鳥取県米子市)にて開催させていただきます。
今回のテーマは、「癌研究のフロンティアを拓く」としました。これは、本学会の特徴的スタイルである外科、病理、内科、基礎の幅広い領域の研究者が一同に会して、基礎から臨床までの広範囲な消化器癌研究について活発な討議を行う本学会の伝統を継承し、エキサイティングな会にしていただきたいという思いで決めました。
特別講演の東京大学の間野博行先生は、2007年に肺癌のALK融合遺伝子の発見者で、この発見は画期的抗癌剤が開発に繋がっています。消化器とは畑違いですが、間野先生の情熱あふれる講演を、本学会の若手研究者に是非聴いて頂きたいと招聘しました。特別講演のもう一人の中山敬一先生は、癌細胞周期研究に関する顕著な研究業績に加え、近年では癌の膨大なプロテオミックス解析から、システムバイオロジーへ発展させつつあるわが国の癌研究のトップランナーのお一人です。
シンポジウムは、消化器癌研究を俯瞰し、現在最も精力的に研究されつつある領域にスポットをあて、消化器領域の腫瘍免疫研究の新展開、消化器癌のリスクファクター解析とバイオマーカー探索、消化器癌のゲノム・エピゲノムの多様性:治療抵抗性の分子機構、消化器癌組織の微小環境の分子機構の4企画のほか、理事長直轄プロジェクトとして癌の浸潤・転移の新たなメカニズムを取り上げさせていただきました。テクノロジーセミナー、ランチョンセミナーの講演も興味深い内容と存じます。
会員の皆様が心より楽しんでいただけるような会を目指しております。多数の方々のご参加をよろしくお願い申し上げます。